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讀書
読み方 | 割合 |
どくしよ | 76.9% |
よみかき | 23.1% |
寢轉んで
讀書してゐる
枕頭にお
行儀よくおちんをしてゐる、
叱つても
逃げない、
庭へつまみ
出す、また
這入つてくる、
汚物をたれ
流す、
下女が
怒る。
これは、
獨り
讀書の
上ばかりではない。
何んでも、
自己に
腰を
据ゑて
掛らなければ、
男でも
女でも、一
生、
精神上の
奴隷となつて
死んで
行く
他は
無いのだ。
お
高とよびて夫婦の
寵愛限りなく
讀書は
勿論絲竹の道より
茶湯活花等に至るまで師を
撰みて習はせしに
取分書を
若い
衆、
知つてるだらう、
此の
川下の
稻荷河原と
云ふ、
新地の
裏に
成る。
彼處に、——
遊廓の
女が、
遊藝から
讀書、
茶、
花なんぞの
授業を
受ける
女紅場と
云ふのがあるのを