“女紅場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぢよこうば33.3%
じょこうば33.3%
にょこうば33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わかしうつてるだらう、川下かはしも稻荷河原いなりがはらふ、新地しんちうらる。彼處あすこに、——遊廓いうくわくをんなが、遊藝いうげいから讀書よみかきちやはななんぞの授業じゆげふける女紅場ぢよこうばふのがあるのを
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ただその上下うえした装束そうぞくにも、支度の夜は丑満うしみつ頃より、女紅場じょこうばに顔を揃えて一人々々沐浴ゆあみをするが、雪のはだえも、白脛しろはぎも、その湯は一人ずつべにを流し、白粉おしろい汲替くみかえる。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
聞く所に依ればもとあの辺は建仁寺の地内であつたのを、祇園の女紅場にょこうばが寺から借りるか買ふかして、ぽつ/\色里を彼処へ移すやうにしたので、初めは狐や狸などが出たものだと云ふ。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)