“女郎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めろう25.6%
じょろう18.6%
ぢよらう9.3%
めらう9.3%
じょうろ7.0%
むすめ7.0%
おやま3.5%
いらつめ2.3%
おんな2.3%
じよろ2.3%
じよらう1.2%
あま1.2%
こども1.2%
じょろ1.2%
じょろうし1.2%
ぢよろう1.2%
めろ1.2%
やつ1.2%
やま1.2%
アマッペ1.2%
メロウ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの馬鹿女郎めろうめ、今ごろはどこに何をしているか、一つ探偵たんていをしてやろうと、うちわを持ったまま、散歩がてら、僕はそとへ出た。
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
そして、ジャズの音が激しく、光芒のなかで、歔欷すすりなくように、或は、猥雑わいざつ顫律せんりつただよわせて、色欲のテープを、女郎じょろうぐものように吐き出した。
きぬとは何人なんぴとぞ、きみおどろなかれ、藝者げいしやでも女郎ぢよらうでもない、海老茶えびちや式部しきぶでも島田しまだ令孃れいぢやうでもない、美人びじんでもない、醜婦しうふでもない、たゞのをんなである
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そこで、とかく弱蟲よわむし女子をなごばかりが玩弄かまはれまするとけつかる。いや、おれは、野郎やらうをばはふし、女郎めらうをば制裁かまはう。
私を棄てゝ心中するなんて、そんな奴なら了簡があります、愚図々々すれば女郎じょうろにでもたゝき売って金にして埋合うめあわせをするのだ
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
山のなかばまで往ったところで、矢の音がした。陳は足を止めて耳をすました。と、馬の跫音がして二人の女郎むすめが駿馬に乗って駈けてきた。
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「なにね、女郎おやまのはなしをしていたのですよ。女郎人形おやまにんぎょうなんていうと美しいが、ブヨブヨで汚ねえってね。」
女郎いらつめが未だ若い家持にうったえる気持で甘えているところがある。万葉末期の細みを帯びた調子だが、そういう中にあっての佳作であろうか。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
夫婦かいな、と、抜かしゃがって、何うどすえ、と、称めやがらねえから、一番、おどかしてやったんで——何うも、京女郎おんなに、東男あずまおとこなんて、何を云ってやがる。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
女郎じよろ見ましよか十六島は
別後 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
まへのやうななまぐさのお世話せわにはうならぬほどに餘計よけい女郎じよらうよばはりいてもらひましよ、ことがあらばかげのくす/\ならで此處こゝでおひなされ、お相手あいてには何時いつでもつてせまする
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
俺の言葉に不承知だな! しぶとい女郎あまめ! やくざ者め! いつまでもしぶとくするがいい! そっちがそうならこっちもこうじゃ! やいやい加藤次その女を
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「おお富士様とおっしゃるか。まれに見るご綺麗なお方だな。男が見てさえボッとする」「ほんとにお綺麗でございますね」「店の女郎こども達は大騒ぎだろうね」「へえ、わけてもお北さんがね」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「おしなさい、お揃いじゃ、女郎じょろ口惜くやしがるでしょう、罪だ。」
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あしの葉のよい女郎じょろうし口吟くちずさむ心持、一段のうちに、風はそよそよと吹く……老人、昼間息せいて、もっての外草臥くたびれた処へ酔がとろりと出ました。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
顧客とくい廓内かくないつゞけきやくのなぐさみ、女郎ぢよろうらし、彼處かしこ生涯せうがいやめられぬ得分とくぶんありとられて、るもるも此處こゝらのまちこまかしきもらひをこゝろめず
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
第一本当であったらおとよさんは見掛けによらず不埒ふらち女郎めろだ。いやそんなことがあるもんか。うそだ。うそだうそだと心で言うほど、思いあたる事が出てくる。
隣の嫁 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
ですが、閻魔樣あちらさままへでは、けたものですから。——じつ此寺こゝ墓地ぼちに、洲崎すさき女郎やつまつてるんです。へ、へ、へ。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あんなツぺいにお女郎やま買ひが出けるやろか。」
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「たまにゃ居るさ。去年まで一緒に稼いだタンシューなんざ、品川の女郎アマッペ引かして、神戸へ飛んだっチ位だ」
老巡査 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
女郎メロウどもは、まア、あッちゃへ行とれ。」
戦話 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)