“探偵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんてい75.6%
いぬ15.6%
でか4.4%
ヂテクチーヴ2.2%
デテクチヴ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、人に見せてはいけませんよ。地図など持ってるところを見つかると、探偵たんていとまちがわれて、ひどい目にあうことがありますよ
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
夏の雨でございますから其のうち晴れた様子、代を払って出てきます。先へ探偵いぬに廻ったのは篠崎竹次郎しのざきたけじろうという門弟でございます。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
雌狐めぎつねめ! よくもウマウマ一杯、食わせやがったな、畜生、人が初めから貴様を、探偵でかと知らなかったと思ってやがるのか! 土百姓の生まれ損ないの、薄ノロ犬め!」
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
さいわい「探偵ヂテクチーヴ」という雑誌の編輯者と懇意であるから、またそれをはじめて生活の足しにするつもりだ。そのためにいま速成の勉強をしているのだという意味のことを沈着な口調で説明した。
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
もっとも「探偵デテクチヴ」なる名称はガボリオーの小説あたりから使用され、ポオはヂュパンのことを別に私立探偵とも素人探偵とも呼ばなかった。
ヂュパンとカリング (新字新仮名) / 小酒井不木(著)