“でか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:デカ
語句割合
出掛33.7%
出来28.0%
18.3%
出懸10.9%
4.0%
出來2.3%
外出1.1%
探偵1.1%
刑事0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ときどき銀座界隈へまで出掛でかけることもある。そうすると今度はニュー・グランドとか風月堂とかモナミとか、格のある店へ入る。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
外国交際又は内国の憲法政治などについれと云う議論は政治家の事として差置さしおき、私の生涯の中に出来でかして見たいと思う所は
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
番頭や小僧が大勢いる店と云えば、善どんと小僧とっきりいない米源よりもっとでかい店だろうが、そんな店が自分の家だったのだろうか?
一太と母 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
とても今日は東京に入ることは出来ないから、暑い中を此処ここで休んで涼しくなつてから出懸でかけやうといふ船頭の腹であつた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
燦々きらきらまぶしく輝くのみである、此の正体は問う迄もなく夜光珠だいやもんどで、中には十二乗を照すとも評す可きでかいのもある。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
『並木先生はえらい。出來でかした、出來した、なアる程それが一番だ。』と言ひながら健の方を向いて
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
こんな長屋に親の厄介となっていたのだから無論気楽な身の上ではなかったろうが、外出でかける時はイツデモ常綺羅の斜子の紋付に一楽の小袖というゾロリとした服装なりをしていた。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「兄貴、えらいこっちゃ。刑事でかの手が廻った!」
夜光虫 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「……刑事でかの手が廻った」
夜光虫 (新字新仮名) / 織田作之助(著)