“でけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出来58.1%
25.6%
出來9.3%
4.7%
2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あんた一人で東京までようおきやすか。」と母親おふくろはもう涙を一杯眼に浮べて「しげ可憫かはいさうに、おつれちつとも出来でけよらんのかいなあ。」
「時々、裏山へひょこひょこ登って行っちゃあ、大谷原やじゃヶ池の辺で、たんだ独りぼっちで、でけえ声出してわめいているってえこったもの」
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わしだんずることも出來でけうずれ、このやうに頭髮かみのけ掻毟かきむしって、ま此樣このやう地上ぢびたたふれて、まだらぬ墓穴はかあなしゃくることも出來でけうずれ!
此のめえめえりました時、でけえ御紋の附いたお菓子を戴きましたっけ、在所に居ちゃアとても見ることも出来ねえ、お屋敷様からいたゞえた、有りがたい事だって村中の子供のある処へちっとずつ遣りましたよ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そんな出来ねえ相談をたれちゃア困ります、御病人の前ででけえ声じゃア云えねえが、ことに寄ったら其様そんな事を機会しおにしてほかへ見せてくんろという事ではないかと思うと、誠に気が痛みやすな
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)