“墓穴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はかあな68.8%
ぼけつ31.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしだんずることも出來でけうずれ、このやうに頭髮かみのけ掻毟かきむしって、ま此樣このやう地上ぢびたたふれて、まだらぬ墓穴はかあなしゃくることも出來でけうずれ!
墓穴はかあなのすみのほうから一ぴきのヘビがはいだしてきて、おきさきさまのなきがらのほうへ近よっていきました。
この二つの法諡はいずれも石にられなかった。抽斎の墓には海保漁村の文を刻した碑が立てられ、また五百の遺骸は抽斎の墓穴ぼけつに合葬せられたからである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そこには、アーチ形の古めかしい墓穴ぼけつが出てきたり、竪琴たてごといた天使が現われたり、物を言う花だの、はるかにただよってくるがくだの、たいした道具だてだった。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)