“ぼけつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
墓碣64.3%
墓穴35.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
霞亭の葬られた寺の事、北条氏の継嗣の事等であつただらう。巣鴨の真性寺に、頼山陽の銘を刻した墓碣ぼけつの立てられたのは、此より後九年であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
月こそ変れ、先君内匠頭の命日である上に、今生こんじょうの名残りというので、大石内蔵助を始め十余名の同志は、かねての牒合しめしあわせに従って、その日早く高輪泉岳寺にある先君の墓碣ぼけつに参拝した。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
それを見ると主膳は直ちに、こいつ墓掘りだ、隠亡おんぼう共だわい、と気取けどりました。隠亡が墓地へ墓穴ぼけつを掘りに来るのはあたりまえの看板だから、少しも恐るるには足りない。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
四人がはいりこんだ安全の洞穴が、四人が溺死できし墓穴ぼけつになろうとしているのだ。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)