“気取”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣取
読み方割合
けど76.2%
きど13.1%
きどり8.3%
きどっ1.2%
きどつ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むさゝびからぬがきツ/\といつてむねへ、やがおよ小山こやまほどあらうと気取けどられるのがむねすほどにちかづいてて、うしいた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、また短銃をだして、手拭てぬぐいにクルクルとくるんだ。そいつを、ボロざやの刀と一しょにこしへさして、大小だいしょうしたように気取きどりながら
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女の大学生がまげを包んだリボンと同じ色の長い薄手の外套を着て、瀟洒せうしやとした所に素直な気取きどりを見せたのは一寸ちよつと心憎い様に思はれる。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
れは旧幕府にみさおを立てゝ新政府に仕官せぬ者である、将軍政治をよろこんで王政を嫌う者である、古来、革命の歴史に前朝の遺臣とう者があるが、福澤もその遺臣を気取きどっ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
下札さげふだいまあつらへにやつてある、まだ出来できんが蝋色ろいろにして金蒔絵きんまきゑ文字もじあらはし、裏表うらおもてともけられるやうな工合ぐあひに、少し気取きどつて注文をしたもんぢやから、手間てまが取れてまだ出来できぬが
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)