“氣取”のいろいろな読み方と例文
新字:気取
読み方割合
きど50.0%
けど31.3%
きと6.3%
きどり6.3%
けどら6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縹緻きりやう自慢だつたが(彼女は鏡を見る度に、自分の愛らしさを示されるので、それを押へることが出來なかつた)氣取きどらなかつた。
「え、何處へも出られなかつたんです、父の病氣も惡かつたけれど、私が逃出さうとするのを氣取けどつて、母さんが動かさなかつたんです」
たいわたしは、このころりう行のいはゆる藝術寫眞げいじゆつしやしんには、何の感興かんけうも持たない。あのへん氣取きとつた、いかにもおもはせぶりな、しかも一しゆかたにはまつた印畫いんぐわのとこがいゝといふのであらう?
パンの破片かけら紙屑かみくづうしほねなど、さうしてさむさふるへながら、猶太語エヴレイごで、早言はやことうたふやうにしやべす、大方おほかた開店かいてんでも氣取きどりなにかを吹聽ふいちやうしてゐるのでらう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
彼れは然し自分の感情を人に氣取けどられるのを厭つた。彼れはせき込む感情を、強い事實で拂ひのけるために死體から白衣を剥いで取つた。
実験室 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)