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氣取
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けど
ふりがな文庫
“
氣取
(
けど
)” の例文
新字:
気取
「え、何處へも出られなかつたんです、父の病氣も惡かつたけれど、私が逃出さうとするのを
氣取
(
けど
)
つて、母さんが動かさなかつたんです」
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
誰れも彼れの内心の葛藤を知らないのが一つの便利ではあつたけれども、彼れの不安を人に
氣取
(
けど
)
られまい爲めには、彼れの意志を極度に働かせねばならぬ程のものだつた。
実験室
(旧字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
知
(
し
)
られてはならぬ、
氣取
(
けど
)
られてはならぬといふやうな
思
(
おもひ
)
であるのに、まあ!
廂
(
ひさし
)
も、
屋根
(
やね
)
も、
居酒屋
(
ゐざかや
)
の
軒
(
のき
)
にかゝつた
杉
(
すぎ
)
の
葉
(
は
)
も、
百姓屋
(
ひやくしやうや
)
の
土間
(
どま
)
に
据
(
す
)
ゑてある
粉挽臼
(
こなひきうす
)
も、
皆
(
みな
)
目
(
め
)
を
以
(
もつ
)
て、じろじろ
睨
(
ね
)
めるやうで
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
姪
(
めひ
)
のお梅が、日頃から
虐待
(
ぎやくたい
)
されて物置に寢泊りして居ることに氣が付いて、若しや
氣取
(
けど
)
られたんぢやあるまいかと、
梁
(
はり
)
に吊つて俺の眼から隱さうとしたんだ。
銭形平次捕物控:009 人肌地藏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前は
階下
(
した
)
にゐて、少しは
氣取
(
けど
)
つてゐるだらうが、叔父さんの孫三郎は、何んのために押入へ入つたんだ」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
氣
部首:⽓
10画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“氣”で始まる語句
氣
氣色
氣味
氣遣
氣持
氣障
氣勢
氣質
氣分
氣高