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粉挽臼
という有名な一続きがあるが、
前句が向いの亭主、
受句が十夜だからこのから臼は、
粉挽臼であることが察せられる。
知られてはならぬ、
気取られてはならぬというような
思であるのに、まあ!
廂も、屋根も、居酒屋の
軒にかかった杉の葉も、百姓屋の
土間に
据えてある
粉挽臼も、皆目を以て
知られてはならぬ、
氣取られてはならぬといふやうな
思であるのに、まあ!
廂も、
屋根も、
居酒屋の
軒にかゝつた
杉の
葉も、
百姓屋の
土間に
据ゑてある
粉挽臼も、
皆目を
以て、じろじろ
睨めるやうで