粉挽臼こなひきうす)” の例文
という有名な一続きがあるが、前句まえくが向いの亭主、受句うけくが十夜だからこのから臼は、粉挽臼こなひきうすであることが察せられる。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
知られてはならぬ、気取けどられてはならぬというようなおもいであるのに、まあ! ひさしも、屋根も、居酒屋ののきにかかった杉の葉も、百姓屋の土間どまえてある粉挽臼こなひきうすも、皆目を以て
星あかり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
られてはならぬ、氣取けどられてはならぬといふやうなおもひであるのに、まあ!ひさしも、屋根やねも、居酒屋ゐざかやのきにかゝつたすぎも、百姓屋ひやくしやうや土間どまゑてある粉挽臼こなひきうすも、みなもつて、じろじろめるやうで
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)