“居酒屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いざかや63.6%
ゐざかや13.6%
サイパン9.1%
うち4.5%
ずっこけ4.5%
コウナア・バア4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やっと、かれは、その居酒屋いざかやからそとました。ふらふらとあるいて、まちはずれてから、さみしい田舎道いなかみちほうへとあるいていきました。
百姓の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すゝめけれども夫は面倒めんだうなりとて只一人子のそだつをたのしみに小女こをんな一人若者二人遣ひて居酒屋ゐざかや渡世とせい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一身軽舟トナリ、落日西山ノ側——か、到頭私は居酒屋サイパンの親爺に信用を搏してしまつたよ、歩きながらその弁舌を披露しませう。
ゾイラス (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
もう鎮守様の近くよ、彼処まで行くと、居酒屋うちの灯が見へるわよ。彼処まで行つて、若し三人が歩けなくなれば、彼処からならあたしがお父さん! と大きな声で呼びさへすれば、父さんが馬車を
歌へる日まで (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
此は、現今の三遊亭金馬君が「居酒屋ずっこけ」のまくらに振り、俄然、人口に膾炙した。
大正東京錦絵 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
それは早晩だれかの好奇眼にふれてなんらかの形でせめて居酒屋コウナア・バア会議——日本なら井戸端会議というところだが、英国では、ことにこのロンドンのイースト・エンドあたりでは
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)