“感興”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんきょう43.8%
かんきよう25.0%
かんけう6.3%
もの6.3%
インスピレーション6.3%
インスピレーシヨン6.3%
ファンテジイ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
てんでんばらばらで、あちらでもこちらでもゆきづまり、万事に薄弱な、熱と感興かんきょうにとぼしいものにならなければならないのです。
親子の愛の完成 (新字新仮名) / 羽仁もと子(著)
箇人の自由といふ観念の徐々そろ/\芽を出し始めた時代に於て、かれは『死なば秋露のひぬまぞおもしろき』といふ感興かんきようを貴んだ旧式な辞世を残して
尾崎紅葉とその作品 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
たいわたしは、このころりう行のいはゆる藝術寫眞げいじゆつしやしんには、何の感興かんけうも持たない。あのへん氣取きとつた、いかにもおもはせぶりな、しかも一しゆかたにはまつた印畫いんぐわのとこがいゝといふのであらう?
聴衆は綾之助の名と、綾之助の芸から、すこしでも多く、期待した感興ものを得ようとした。
豊竹呂昇 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
平次の若々しい顔には感興インスピレーションにも似たものがサッと匂って、身分柄の隔たりも忘れたように、胸をトンと叩いて見せました。
平次の若々しい顏には感興インスピレーシヨンにも似たものがサツと匂つて、身分柄のへだたりも忘れたやうに、胸をトンと叩いて見せました。
猶太人特有の粘り強さが劇の構成に不可思議な牽引力を与へ、詩と感興ファンテジイとを離れて、急転する事件そのものゝ渦中に観客の魂を引き摺り込む。
仏国現代の劇作家 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)