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感興
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かんきょう
ふりがな文庫
“
感興
(
かんきょう
)” の例文
てんでんばらばらで、あちらでもこちらでもゆきづまり、万事に薄弱な、熱と
感興
(
かんきょう
)
にとぼしいものにならなければならないのです。
親子の愛の完成
(新字新仮名)
/
羽仁もと子
(著)
ただしかし、実際の場所を知っている私は、この
兇猛
(
きょうもう
)
な犯罪実話を書くにあたって、特殊の個人的
感興
(
かんきょう
)
を覚えるのである。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
あらわれたのは、
脊
(
せ
)
のすらりとした
女
(
おんな
)
でした。
彼
(
かれ
)
はどういうものか、
去年
(
きょねん
)
ほどの
感興
(
かんきょう
)
を
惹
(
ひ
)
きませんでした。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
折には、蕭照も、絵筆の手元を、のぞき込んでみたりしたが、何の
感興
(
かんきょう
)
も共にすることはなかった。
人間山水図巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
予もただ舟足の尾をかえりみ、水の色を注意して、頭を
空
(
くう
)
に
感興
(
かんきょう
)
にふけっている。老爺は突然先生とよんだ。かれはいかに予を観察して先生というのか、予は思わず微笑した。
河口湖
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
博雄は、芸術に対して、特別な
感興
(
かんきょう
)
を持たぬらしい。音楽を
熱愛
(
ねつあい
)
するとか、詩を作るとか、画を描くとかいう面に格別の
関心
(
かんしん
)
をもっていない。つまりそれは
散文的
(
さんぶんてき
)
であるといえる。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
私は、不思議に
堪
(
た
)
えなかった……彼にこれ程の
感興
(
かんきょう
)
を与えるものを果して自分が持ているであろうか、たとえそれが何であっても、必ず吉太に与えようと心に誓った。
不思議な鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“感興”の意味
《名詞》
感興(かんきょう)
興味を感じること。面白いと思うこと。そのような興味。
(出典:Wiktionary)
感
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
興
常用漢字
小5
部首:⾅
16画
“感興”で始まる語句
感興深