“縹緻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きりょう89.2%
きりやう8.4%
きりよう1.2%
おとこぶり0.6%
ひょうち0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつも重荷を担いでいる、田舎の百姓の女達が、早くその美を失うように、彼女も重荷を担いだため、俄然縹緻きりょうを落としてしまった。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
処がこのお玉と云ふ娘は生れ付きまことに縹緻きりやうがよくてとても人間とは思はれぬ位で名前の通り玉の様に美しく月の様に清らかな姿を
金銀の衣裳 (新字旧仮名) / 夢野久作(著)
時偶ときたま、雑誌の口絵で縹緻きりようの好い芸妓の写真を見たり、地方新聞で富家かねもちの若旦那の艶聞などを読んだりした時だけは、妙にう危険な——実際危険な、例へば
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
縹緻おとこぶりもまんざら捨てたものではない。せいは高く肉付きもよく馬上槍でも取らせたら八万騎の中でも目立つに違いない。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
が顔はブルドッグのように獰猛どうもうで、美しい縹緻ひょうちの金魚をけてまずその獰猛を取り除くことが肝腎かんじんだった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)