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『金銀の衣裳』
ふりがな文庫
『
金銀の衣裳
(
きんぎんのいしょう
)
』
昔或る処に貧乏な母娘がありました、お父様は早くになくなつて今はお母様と娘のお玉と二人切でしたが何しろ貧乏なので其日其日の喰べるものもありません、只お母様が毎日毎日他所へ行つて着物の洗ぎ洗濯や針仕事をしていくらかの賃金を貰つて来てやつと細い煙 …
著者
夢野久作
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「九州日報」1919(大正8)年6月30日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
破
(
あば
)
廃
(
あば
)
此家
(
このうち
)
切
(
きり
)
家中
(
うちぢう
)
家
(
いへ
)
住居
(
すまゐ
)
只
(
と
)
此様
(
このやう
)
何様
(
どう
)
北国
(
ほつこく
)
出
(
いで
)
家
(
や
)
昨夜
(
さくや
)
左様
(
さう
)
洗
(
すす
)
居
(
ゐ
)
香気
(
にほひ
)
眩
(
まばゆ
)
上
(
あが
)
何
(
なに
)
近所
(
きんしよ
)
来
(
き
)
丈
(
だ
)
微
(
かすか
)
隙
(
ひま
)
金色
(
きんいろ
)
捕
(
とら
)
這入
(
はひ
)
皆
(
みな
)
止
(
よ
)
此
(
こ
)
覗
(
うかが
)
見張
(
みはり
)
縹緻
(
きりやう
)
真暗
(
まつくら
)
直
(
すぐ
)
一時
(
いちじ
)
其
(
そ
)
居
(
を
)
今年
(
こんねん
)
其中
(
そのなか
)
何
(
なん
)
可愛
(
かあい
)
睡
(
ねむ
)
真面
(
まとも
)
細
(
ほそ
)
経
(
た
)
何処
(
どこ
)
翌
(
あく
)
若
(
も
)
蠶
(
かひこ
)
行
(
ゆ
)
術
(
すべ
)
襤褸
(
ぼろ
)
体徴
(
しるし
)
誰
(
たれ
)
起
(
た
)
他所
(
よそ
)
乍
(
なが
)
不図
(
ふと
)
嗚呼
(
ああ
)
床
(
とこ
)
屋
(
や
)
当
(
あて
)
情
(
なさけ
)
情無
(
なさけな
)
家
(
うち
)
夜
(
よ
)
最早
(
もはや
)
固
(
もと
)
其
(
その
)
后
(
きさき
)
此
(
この
)
只
(
ただ
)
母娘
(
おやこ
)
叢
(
くさむら
)
其夜
(
そのよ
)
盗人
(
ぬすびと
)
其中
(
そのうち
)
年月
(
としつき
)