“翌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あく88.4%
あす3.6%
3.3%
よく1.8%
あけ1.2%
あくる0.9%
あした0.3%
ある0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あくる日はまる一日じゅう、諸方しょほうの訪問についやされた。新来の旅人はずこのまちのお歴々がたを訪問した。初めに県知事に敬意を表した。
あすが日病みお煩いに成っても、お薬一服煎じて貴方にませるものはありませんと思えば、熱かったり寒かったりするたびに気になりまして
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お節句の菖蒲しょうぶを軒から引いたくる日に江戸をたって、その晩はかたの通りに戸塚に泊って、次の日の夕方に小田原のしゅくへはいりました。
半七捕物帳:14 山祝いの夜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
先年凡僧ぼんそうこゝに住職し此石を見ておそ出奔しゆつほんせしによく他国たこくにありて病死せしとぞ。おもふに此淵にれいありて天然てんねんしめすなるべし。
そのあけの日、眼を醒して見ると、祖父は何事もなかつたやうな様子で、もう瓜畑の中を、西瓜に牛蒡の葉をかぶせて歩いてゐる。
顔に王の爪痕そうこんとどめて死したりといふ、おそろしき知らせに、あくる十四日ミュンヘン府の騒動はおほかたならず。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「へい、跡は明晩……じゃねえ、あしたの朝だ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あるる日、千穂子が眼をさますと、もう与平は起きていた。うらうらとした上天気で、棚引くようなかすみがかかり、堤の青草は昨夜の雨で眼にみるばかりあざやかであった。よしきりが鳴いていた。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
此御姿を拜んで、けの日御廟を開いて、大師のみかげをまのあたりに拜しまゐらせますと、昨日見たまゝの髮髭の伸び加減だと申します。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)