“よく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨク
語句割合
41.0%
14.0%
10.5%
9.6%
5.7%
3.5%
3.1%
2.6%
2.6%
0.9%
0.9%
0.9%
0.4%
好遇0.4%
0.4%
健康0.4%
0.4%
善視0.4%
0.4%
巨細0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二号にがう活字くわつじ広告くわうこく披露ひろうさるゝほかなんよくもなき気楽きらくまい、あツたら老先おひさきなが青年せいねん男女なんによ堕落だらくせしむる事はつゆおもはずして筆費ふでづひ紙費かみづひ
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
けれども、おかみさんはまだ満足まんぞくしてはいませんでした。おかみさんはよくかわがつっぱって、どうしてもねむることができません。
たゞして申けるは是名主甚兵衞其外の百姓共よくうけたまはれ將軍の上意なればかるからざる事なりしかるに當村中一同に申合せしらぬ/\と強情がうじやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかも、氷上には、単葉の飛行艇が二機、よくを休めているし、水色の作業服を着た人々が、水晶のように美しい氷上を歩いている。
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
帝室ていしつをば政治社外の高処こうしょあおたてまつりて一様いちようにその恩徳おんとくよくしながら、下界げかいおっあいあらそう者あるときは敵味方の区別なきを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ブラジルのサンパウロを旅行中そのしもべ大木の幹に腰掛くると動き出したからよくると木でなくて大蛇だったと記した。
ト、急に之をお芳に呉れるのが惜しくなつて來たので、對手にそれを云ひ出す機會を與へまいと、寢返りを打たうとしたが、怎したものか、此瞬間に、お芳の目元が菊池によく似てると思つた。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
おこしけるはおそろしとも又たぐひなし寶澤は此事を心中に深くし其時は然氣さりげなく感應院へぞ歸りけるさてよく年は寶澤十二歳なり。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お勢のあくたれた時、お政は娘の部屋で、およそ二時間ばかりも、何か諄々くどくど教誨いいきかせていたが、爾後それからは、どうしたものか、急に母子おやこの折合がよくなッて来た。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
さて元禄のころ高田の御城下に細井昌庵ほそゐしやうあんといひし医師ありけり。一に青庵といひ、俳諧はいかいよくしてがう凍雲とううんといへり。
よく見るのは福翁、白鶴、金霞、○○正宗、それに波に日の出の朝日ビール。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
さつ押開おしひら御免成ごめんなされと長兵衞の弟なる中仙道熊谷宿の寶珠花屋はうじゆはなや八五郎此所へ入來たり是は/\後藤先生新藤市之丞樣まことに久々の御目どほり先々御機嫌きげんよく恐悦きようえつに存じ奉つる道理だうりこそ先程さきほどより一ト間の内にて御はなしのこゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立てゝ三歳なる文藏を守立もりたてて奉公人の取締とりしまり行屆ゆきとゞきしかば漸次々々しだい/\勝手かつてよくなりし故所々へ貸金とうもいたし番頭に忠兵衞と言者いふもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
致しつかはしけるに門人は大によろこび大先生よりはかへつて教へ方もよく業前わざまへも一段上ならんなどと評し彌々いよ/\はげみけれども半四郎は喪中もちうの事故餘り多勢の入來るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
けれども思ったよりお春さんは好遇よくしてくれた。お菓子でも何でもドシドシ出してくれる。けれども何うしたのか、姉さんは森川さんと余り口を利かない。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
大きな体躯なりをして子供らしい奴等だ。それでお春さんは彼様あんなに乃公を好遇よくしたんだな。可愛がられるのもいいが、面当つらあてに可愛がられるんじゃ一向ありがたくも何ともない。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
(三) ことよくし色をよくする(人)は、すくなし、仁あること。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
然かし体躯からだ以前まえよりも遙かに健康よくなられた。直訴の時分には車が無ければ歩行事あるくこと出来なかつた人が、今では腕車くるまを全廃されたと云ふ。顔の皺も近頃は美しく延びて、若々となられた。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
戦いの刻限を告げしっかり食事して働いてくれと頼んで去った、七人木で庵を造りやじりなどいで弓弦ゆづるくくって火いて夜を明かし、朝に物よく食べての時になりて敵来るべしといった方を見れば
爾曹なんぢらの敵をいつくしみ、爾曹なんぢらのろふ者を祝し、爾曹なんぢらを憎む者を善視よくし、虐遇迫害なやめせむるものゝ爲に祈祷せよ。」
(三) ことよくし色をよくする(人)は、すくなし、仁あること。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
あの手拭が頸にまとい就いてる有様ようす巨細よく視て下さい。あの手拭は交叉して括っては無い。端からグルグル巻き付けた形になってます。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
あんちゃんが今に専門の医者にかけて必ずよくしてやるからな。いいか、兼、アーメンとこさ行くんじゃねえよ。……おっ母ア、お前の小使い置いていくよ。俺ア急ぐから帰るぜじゃ又な——
反逆 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
そうしているまに、彼の若い気性と、その若い血のなかに持っている理性とが、頭のなかで、彼の哄笑こうしょうよくしきれない泡つぶでも立てたように、突然、藤吉郎は、ばかばかしく大きな声で笑いだした。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この蓮肉は学問上でいう子葉で、元来二片より成り、多肉で半球形をなしその辺縁は相接着して球形を呈し、その中部は空洞となり、そこにいわゆるよくと称する緑色の幼芽があります。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)