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浴
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よく
ふりがな文庫
“
浴
(
よく
)” の例文
また滝へ
直接
(
じか
)
にかかれぬものは、寺の
傍
(
そば
)
の民家に頼んでその水を汲んで湯を立ててもらって
浴
(
よく
)
する者もあるが、不思議に長病が治ったり
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
帝室
(
ていしつ
)
をば政治社外の
高処
(
こうしょ
)
に
仰
(
あお
)
ぎ
奉
(
たてまつ
)
りて
一様
(
いちよう
)
にその
恩徳
(
おんとく
)
に
浴
(
よく
)
しながら、
下界
(
げかい
)
に
居
(
おっ
)
て
相
(
あい
)
争
(
あらそ
)
う者あるときは敵味方の区別なきを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
おつぎは
庭葢
(
にはぶた
)
の
上
(
うへ
)
に
筵
(
むしろ
)
を
敷
(
し
)
いて
暖
(
あたゝ
)
かい
日光
(
につくわう
)
に
浴
(
よく
)
しながら
切干
(
きりぼし
)
を
切
(
き
)
りはじめた。
大根
(
だいこ
)
を
横
(
よこ
)
に
幾
(
いく
)
つかに
切
(
き
)
つて、
更
(
さら
)
にそれを
竪
(
たて
)
に
割
(
わ
)
つて
短册形
(
たんざくがた
)
に
刻
(
きざ
)
む。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しかし
若
(
も
)
し負けだったら、そのときはどうなる。世界列国、いや全人類は目下科学の恩恵に
浴
(
よく
)
しつつも同時にまた科学恐怖の夢に
脅
(
おびや
)
かされているのだ。
『地球盗難』の作者の言葉
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
吾
(
われ
)
聞
(
き
)
く、
魏
(
ぎ
)
の
明帝
(
めいてい
)
、
洛水
(
らくすゐ
)
に
遊
(
あそ
)
べる
事
(
こと
)
あり。
波
(
なみ
)
蒼
(
あを
)
くして
白獺
(
はくだつ
)
あり。
妖婦
(
えうふ
)
の
浴
(
よく
)
するが
如
(
ごと
)
く
美
(
び
)
にして
愛
(
あい
)
す
可
(
べ
)
し。
人
(
ひと
)
の
至
(
いた
)
るを
見
(
み
)
るや、
心
(
こゝろ
)
ある
如
(
ごと
)
くして
直
(
たゞ
)
ちに
潛
(
かく
)
る。
聞きたるまゝ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
だがいくらか青みをもってはきた。それでかれをもとの色に返すまでには、ずいぶんたびたび
石
(
せっ
)
けん
浴
(
よく
)
をやった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
唐土
(
もろこし
)
に
是
(
これ
)
を
火井
(
くわせい
)
といふ。
近来
(
きんらい
)
此地獄谷に家を作り、
地火
(
ちくわ
)
を以て
湯
(
ゆ
)
を
燂
(
わか
)
し、
客
(
きやく
)
を
待
(
まち
)
て
浴
(
よく
)
さしむ、夏秋のはじめまでは
遊客
(
いうかく
)
多し。此火井他国にはきかず、たゞ越後に多し。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
この思いやりの心、むずかしく言えば博愛心、慈悲心、相愛心があれば世の中は必ず
静謐
(
せいひつ
)
で、その人々は
確
(
たし
)
かに無上の幸福に
浴
(
よく
)
せんこと、ゆめゆめ疑いあるべからずだ。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
實は、私はリード夫人とぶつゝかつて、しかも勝つた後なので、
保姆
(
ばあや
)
の一時の不機嫌等は大して氣にならなかつた。そして、いつもの通り彼女の心の若々しい明るさに
浴
(
よく
)
したいと思つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
後
(
のち
)
また数旬を
経
(
へ
)
て、先生予を
箱根
(
はこね
)
に
伴
(
ともな
)
い
霊泉
(
れいせん
)
に
浴
(
よく
)
して
痾
(
やまい
)
を養わしめんとの事にて、すなわち先生
一家
(
いっか
)
子女
(
しじょ
)
と共に
老妻
(
ろうさい
)
諸共
(
もろとも
)
、
湯本
(
ゆもと
)
の
福住
(
ふくずみ
)
に
寓
(
ぐう
)
すること
凡
(
およそ
)
三旬、先生に
陪
(
ばい
)
して或は
古墳
(
こふん
)
旧刹
(
きゅうさつ
)
を
探
(
さぐ
)
り
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
ここは山のかいにて、公道を
距
(
さ
)
ること遠ければ、人げすくなく、東京の客などは
絶
(
たえ
)
て見えず、僅に越後などより来りて
浴
(
よく
)
する病人あるのみ。
宿
(
やど
)
とすべき家を問うにふじえやというが
善
(
よ
)
しという。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
憐
(
あはれ
)
みてや
惠
(
めぐ
)
むともなき
惠
(
めぐ
)
みに
浴
(
よく
)
して
鹽噌
(
えんそ
)
の
苦勞
(
くらう
)
は
知
(
し
)
らずといふなるそは
又
(
また
)
何處
(
いづこ
)
の
誰
(
た
)
れなるにや
扨
(
さて
)
も
怪
(
あやし
)
むべく
尊
(
たつと
)
むべき
此慈善家
(
このじぜんか
)
の
姓氏
(
せいし
)
といはず
心情
(
しんじやう
)
といはず
義理
(
ぎり
)
の
柵
(
しがらみ
)
さこそと
知
(
し
)
るは
唯
(
ひと
)
りお
高
(
たか
)
の
乳母
(
うば
)
あるのみ
忍
(
しの
)
び/\の
貢
(
みつぎ
)
のものそれからそれと
人手
(
ひとで
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
唐土
(
もろこし
)
に
是
(
これ
)
を
火井
(
くわせい
)
といふ。
近来
(
きんらい
)
此地獄谷に家を作り、
地火
(
ちくわ
)
を以て
湯
(
ゆ
)
を
燂
(
わか
)
し、
客
(
きやく
)
を
待
(
まち
)
て
浴
(
よく
)
さしむ、夏秋のはじめまでは
遊客
(
いうかく
)
多し。此火井他国にはきかず、たゞ越後に多し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
そのゝち銭に
才
(
かしこき
)
人かの池のほとりに
混屋
(
ふろや
)
をつくり、
筧
(
かけひ
)
を以て水をとるがごとくして地中の火を引き
湯槽
(
ゆぶね
)
の
竈
(
かまど
)
に
燃
(
もや
)
し、又
燈火
(
ともしび
)
にも
代
(
かゆ
)
る。池中の水を
湯
(
ゆ
)
に
燂
(
わか
)
し
価
(
あたひ
)
を以て
浴
(
よく
)
せしむ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○かくて次の日やぶつの橋
*8
といふをわたりて湯本に宿り、
温泉
(
をんせん
)
に
浴
(
よく
)
し、次の日西の村々を見て
上結東
(
かみけつとう
)
村に宿り、猿飛橋をわたり、その日見玉村にやどりて家にかへれり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
●さて一人の
哥妓
(
げいしや
)
梯上
(
はしごのうへ
)
にいでゝしきりに
岩居
(
がんきよ
)
を
呼
(
よ
)
ぶ、よばれて
楼
(
ろう
)
にのぼれり。
余
(
よ
)
は京水とゝもに此
湯
(
ゆ
)
に
浴
(
よく
)
す、
楼上
(
ろうしやう
)
には
早
(
はや
)
く
三弦
(
さみせん
)
をひゞかせり。
浴
(
ゆあみ
)
しをはりて楼にのぼれば、
既
(
すで
)
に
杯盤
(
はいばん
)
狼藉
(
らうぜき
)
たり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
浴
常用漢字
小4
部首:⽔
10画
“浴”を含む語句
浴衣
水浴
浴客
浴場
浴槽
入浴
浴室
沐浴
一浴
浴湯
湯浴
浴衣地
浴後
海水浴
洗浴
浴衣掛
浴泉
驟雨浴
海水浴場
日光浴
...