“保姆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほぼ58.1%
うば16.1%
ばあや12.9%
ニャーニャ3.2%
おんば3.2%
ほゞ3.2%
ナアス3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう三十五六であったろうが、なりふり構わず生徒のために献身するというたちで、教師というよりは保姆ほぼのような天性の人だ。
風と光と二十の私と (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
又尼どもは皆聲めでたく歌ひて、穉き耶蘇を拜めりとのたまひぬ。こは皆保姆うばが教へつるなり。我は畫かきて小尼公を慰めき。
「あれが奧さんですか、保姆ばあやさん?」とロイド氏がいた。「私は、歸る前に、奧さんにお話がしたいのですが。」
風呂に入れといって、背の高くない、身持ちの、ほっぺたが赤い一人の保姆ニャーニャが車輪つき椅子をころがしこんで来た。
たゞ一つ缺點があつたのです——看護婦や保姆ほゞなんて人達にはつきものゝ缺點ですがね——ジン酒の瓶を手許てもとに忍ばせて置いて、時々やり過したのです。
弾機ばねのいい黒塗の乳母車に白衣の保姆ナアスをつれた若夫人が草原の上へ小テーブルに向って脚を組んでいる。そこはケンシントン・ガーデンの奥の野天喫茶店だ。
ロンドン一九二九年 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)