“おんば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乳母64.3%
乳母車7.1%
伯母7.1%
保姆7.1%
7.1%
御乳母7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……乳母おんばさききゃれ。ひめにようつたへたもれ、家内中かないぢゅうはや就褥ねかしめさと被言おしゃれ、なげきにつかれたればむるはぢゃうぢゃ。ロミオは今直いますぐまゐらるゝ。
乳母車おんばを買わんならんな」
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「——伯母おんばは、きのう来たとき、乙女も赤の手つだいしているんだろと、云っておった」
小祝の一家 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「こりゃ、何よ、何だぜ、あのう、おらが嫁さんにろうと思って、おんばが店で買って来たんで、うまそうだから、しょこなめたい。たった一ツだな。みんな嫁さんに遣るんだぜ。」
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
實を申せば……(摺寄つて聲をひくめ。)花魁は先月の晦日みそかに店をかけ出して、箕輪みのわ御乳母おんばさんのところへ……。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)