“うば”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウバ
語句割合
乳母44.3%
28.6%
17.1%
3.9%
1.8%
保姆1.4%
1.1%
乳婆0.7%
乳媼0.4%
0.4%
(他:1)0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
登があれば乳母うばがなければならない。おのおの、その様によって集められた人材は、用い方でみな無くてはならぬものになる。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
一同いちどう次第しだいはひる。ヂュリエットと乳母うばのこりて、出行いでゆきゃく見送みおくる。
ところが、隆夫の実験小屋へはいって来て、彼のたましいを追い出し、彼の肉体をうばった怪物は、ちゃんと男の姿をしていた。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
こうして、雪は塾生たちから外出の楽しみをうばったが、それは必ずしもかれらの気持ちを冷たくしたとばかりは言えなかった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
どうかこのうばが一生のお願いでございますから、たとい草木くさきを分けましても、娘の行方ゆくえをお尋ね下さいまし。
藪の中 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
や、不重宝ぶちょうほう、途中揺溢ゆりこぼいて、これはつゆが出ました。(その首、血だらけ)これ、うば殿、姥殿。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
商売している以上、体はどうも仕方がない、よごれた体にも純潔な精神的貞操が宿り、金の力でもそれをうばうことはできないのだと。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お銀は胎児のために乳をうばわれようとして、日に日に気のいじけて来る子供のうるささを、少しずつ感じて来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
すだれに透かして描いたような、ちょっとした葭簀張よしずばりの茶店に休むと、うばが口の長い鉄葉ブリキ湯沸ゆわかしから、渋茶をいで
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と云って、独りでうばうなずいた。問わせたまわば、その仔細しさいの儀は承知の趣。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
常時そのころ日出雄少年ひでをせうねん保姆うばであつた亞尼アンニーとて、伊太利イタリーうまれの年老としおいたるをんな
このをんな日出雄少年ひでをせうねん保姆うばにと、ひさしき以前いぜんに、とほ田舍ゐなかから雇入やとひいれたをんなさう
六畳敷ほどもある大きな島台をすえつけ、その上に猿若町さるわかまちの役者を翁とうばに扮装させて立たせ、岩木は本物の蓬莱石ほうらいいし
顎十郎捕物帳:20 金鳳釵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
虎ヶ窟はその昔、若き恋に酔えるお杉と重蔵との隠れ家であった。彼女かれは今や白髪しらがうばとなっても、思い出多きこの窟を離れ得ぬのであろう。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
『どうだいこれは? 実際妙不思議だね。まるで手品のようだ、少し暇になったらお伽噺とぎばなしを書くぜ。題にいわくさ、魔術の栓またの名はアルセーヌ大失敗の巻……アハハハハ羽が生えて飛んでいったんだよ……。俺の懐中からパッと消えてしまったんだ……。まあいいからお帰り』と彼は乳婆うばを押しやりながら
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
余「其れほど気の許されぬ方なら何故雇うてお置き成さる」秀子「私が雇うて置くという訳でなく、先が離れぬのです、昨日や今日の間柄でないのですから、私も詮方なく我慢をして居ます」余は猶充分の不審を帯びて「ヘヘエ、爾ですか」と云う計りだ、秀子は説き明かす様に「私の乳婆うばだものですから」と言い足した、成るほど成るほど、夫で読めた、乳婆ならば何となく秀子を監督する様な素振りの見ゆるも尤もだ
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
つてもつ乳媼うばをして妹妃まいひせしむ。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「その方は、今、山うばに逢ったな、そのために生命があぶない、どうした、わけを云え」
山姑の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
うば捨てん湯婆たんぽかんせ星月夜
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)