“思念”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもい45.5%
しねん27.3%
イデー9.1%
おもひ9.1%
イデエ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうした生命にもかかろうというときは、思念おもいをすっかりその人の上に集めますと、精神の脱漏を防ぐことが出来ますからね。
麻酔剤 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
解明出来ぬほどの複雑な思念しねんが、胸一ぱいに拡がっては消えた。上衣を掛けた寝台の方に歩きかけながら、私は影のようなものを背後に感じて振り返った。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
総じて音楽はその選ばれた人々の作品にあっては、一つの思念イデーへの集中力を展開させている。それは動き行く建築であって、そのあらゆる部分がいちどきに聴き取られねばならない。
えゝも、乳母うばめは跛足ちんばぢゃ! こひ使者つかひには思念おもひをこそ、思念おもひのこよるかげ遠山蔭とほやまかげ追退おひのける旭光あさひはやさよりも十ばいはやいといふ。
さいはひ、かういふ深處には、それ自身の光線をいくらか發する、燐光性の思念イデエがあるものなのです。
一挿話 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)