“イデー”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
意想33.3%
思念16.7%
思想16.7%
考え16.7%
観念16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たちが、或る事実を観察すると、そこに一つの意想イデーが生れて来る。そして、この意想が真であるか否かを疑問とするやうになる。クロオド・ベルナアルによれば、懐疑者こそ真の科学者なのである。
総じて音楽はその選ばれた人々の作品にあっては、一つの思念イデーへの集中力を展開させている。それは動き行く建築であって、そのあらゆる部分がいちどきに聴き取られねばならない。
思念イデーが突然、道の上や散歩や会話の最中に彼を襲うと、彼は(彼および彼の近しい人々がいったように)忘我状態(raptus)になった。もう自分が自分には属さず、思念イデー所有ものとなった。
彼らの悩みにも思想イデーにも、宗教にも学問にも、探求にも闘争にも、一こうに無関心だった。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そういう時に彼の頭には色々の独創的な考えの胚子が浮んで来るのらしい。彼はそういう考えイデーを書き止めておいては、それを丁寧に保存し整理しては追究して行くそうである。
雑記(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
詩とは——夢の解体そのものが、ある律動の建設となることであり、観念イデーの分析そのものが、ある音楽の構成となることである。
二十歳のエチュード (新字新仮名) / 原口統三(著)