“しねん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
思念42.9%
志念14.3%
欺年14.3%
熾然14.3%
自然14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窮極きゅうきょくして、彼の思念しねんは、そこへ行きついた。この境地には些々ささたる愛憎もなく現在の不平もなかった。早く健康にかえって、天意にこたえんとするものしかうずいて来ない。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今者いませふづるをるに、志念しねんふかし、つねもつ(六一)みづかくだものり。いまけ八しやくすなはひと僕御ぼくぎより、しかみづかもつれりとす。せふここもつるをもとむるなり
朝鮮への国書の中には、「一超直ちに明国へ入り、吾朝の風俗を四百余州にえ、帝都の政化を億万欺年しねんに施すは方寸の中に在り」
碧蹄館の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
かくの如き業の火、熾然しねんとしてまず
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
さて、この死切しにきったらしいすがたで四十二ときつときは、氣持きもちねむりからむるやうに、自然しねんきさッしゃらう。しかるに、翌朝あくるあさ、あの新郎殿むこどのおことむかひにとてするころは、おことちゃうんでゐる。