“おのづから”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
自然75.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
云ふべきかたも無く静なれば、日比ひごろ焼きたる余気なるべし今薫ゆるとにはあらぬ香の、有るか無きかに自然おのづから匀ひを流すもいとく知らる。かゝる折から何者にや、此方を指して来る跫音す。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
いたく我が娘は叔母の娘に勝りたれば、叔母も日頃は養ひ娘の賢き可愛いとしさと、うみむすめ自然おのづからなる可愛いとしさとに孰れ優り劣り無く育てけるが、今年は二人ともに十六になりぬ、髪の艶、肌の光り
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
立夫りつふの教にて、町屋村入口にて初て柳を見る。相州中人家柳を栽るを忌む。おのづから土地に少しと云ふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)