“ひとりで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
自然85.4%
独手4.2%
独自4.2%
獨自4.2%
2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして自然ひとりで頭部あたまに手を遣りながら、「気味が悪いなあ! お雪の奴、来て見ていたんだろうか。……彼奴屹度来て見たに違い無い。」
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
晴衣はれぎ亘長ゆきたけを気にしてのお勢のじれこみがお政の肝癪かんしゃくと成て、廻りの髪結の来ようの遅いのがお鍋の落度となり、究竟はては万古の茶瓶きゅうすが生れも付かぬ欠口いぐちになるやら、架棚たな擂鉢すりばち独手ひとりで駈出かけだすやら
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
種々いろいろな関係が結びつけた秘密の後援者があるからで、新聞独自ひとりでの力では無いが、社の経済も案外巧く整理されて居て、大川社長の人望と共に、「釧路日報」の信用も亦
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
新聞獨自ひとりでの力では無いが、社の經濟も案外巧く整理されて居て、大川社長の人望と共に、「釧路日報」の信用も亦、町民の間に餘程深く植ゑつけられて居た。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
それはひとりでに妾の口をほとばしり出でた言葉だったけれど、このとき云った、(どんなことをしてでも探しだしていただきたいわ)
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)