独自ひとりで)” の例文
旧字:獨自
うしてるうちに、お定は小学校も尋常科だけ卒へて、子守をしてる間に赤い袖口が好きになり、髪の油に汚れた手拭を独自ひとりでに洗つて冠る様になつた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
種々いろいろな関係が結びつけた秘密の後援者があるからで、新聞独自ひとりでの力では無いが、社の経済も案外巧く整理されて居て、大川社長の人望と共に、「釧路日報」の信用も亦
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)