“独活”のいろいろな読み方と例文
旧字:獨活
読み方割合
うど92.5%
アスパラガス5.0%
ウド2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ぜんまいの甘煮うまにと、芝蝦しばえび南蛮煮なんばんになどはどうです。小丼こどんぶりあじ酢取すどり。若布わかめ独活うどをあしらって、こいつア胡麻酢ごますでねがいましょう」
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
順々に運ばれる皿数コーセスの最後に出た独活アスパラガスを、瑠璃子夫人がその白魚のやうな華奢な指先で、つまみ上げたとき、彼女は思ひ出したやうに美奈子に云つた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
独活ウド谷、蔭ノ谷、小屋ノ谷……と支谷を渡るごとに、戸を開けた形に現われる空間を仰いで、ろくに見えない源流の山影を求め、小鳥の寝ざめのささやきに和して
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)