“芝蝦”の読み方と例文
読み方割合
しばえび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たまさかに参詣の旅人をのせてくる村の人は芝蝦しばえび烏貝からすがいといっしょにこの寒村のつまらぬ名物のひとつとして私の話をするのであろう。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
「ぜんまいの甘煮うまにと、芝蝦しばえび南蛮煮なんばんになどはどうです。小丼こどんぶりあじ酢取すどり。若布わかめ独活うどをあしらって、こいつア胡麻酢ごますでねがいましょう」
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
硝子ガラス細工のような透明な芝蝦しばえびの子。気取り屋の巻貝まきがい。ゼンマイ仕掛けのやどかり。……波のうねりが来るたびに、みんないっしょくたになって、ゆらゆらと伸びたり縮んだりする。
キャラコさん:07 海の刷画 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)