“芝口”の読み方と例文
読み方割合
しばぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足の向くがまゝ芝口しばぐちいで候に付き、堀端ほりばたづたひにとらもんより溜池ためいけへさし掛り候時は、秋の日もたっぷりと暮れ果て、唯さへ寂しき片側道。
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
あの時分、奥さんは大患おおわずらいをなすった後で、まだ医者に見てもらう必要があって、一日おきに芝口しばぐちのお宅から万世橋まんせいばしの病院まで通っていらしった。
途上 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
芝口しばぐちの辺で岩見が始めてカフス釦を見て茫然としている隙にボーナスの袋を抜いたのです。
琥珀のパイプ (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)