榎物語えのきものがたり
市外荏原郡世田ヶ谷町に満行寺という小さな寺がある。その寺に、今から三、四代前とやらの住職が寂滅の際に、わしが死んでも五十年たった後でなくては、この文庫は開けてはならない、と遺言したとか言伝えられた堅固な姫路革の篋があった。 大正某年の某月が …
作品に特徴的な語句
あとう うばい かぞう たち かさね げん もうす ごう こまり たずね 如何いかに うかがい 申聞もうしきか ここ いくば まいり ども うえ 下手したて 見申みもうし わずら どう もうし 御仰おおせ むき ばい いで いり うしろ おもい ねむり あい 御尋おたずね うったえ 打破うちこわ 呼続よびつづ 如何いかが まかり がた かたわら ほとんど 音信いんしん かくし 最早もは わずか ちぎり 大門だいもん 一封いっぷう 一通ひととおり 梵妻ぼんさい おおい 夜中やちゅう 御掛おかか うらみ 白昼はくちゅう かけ 御抱おかかえ はじ もとづ おそれ よこ 在所ざいしょ いましめ 杜断とだ しきり かんがえ ましら 家中かちゅう ひま たちまち 往来おうらい 差加さしくわ かな つか にち もん さむらい つれ 泣沈なきしず のち 使つかい あいだ 如何いかん 此方こなた まね 寝所しんじょ ふき ぎわ つき むね 何処いずこ 一先ひとまず 年来ねんらい 立消たちぎ
題名が同じ作品
榎物語 (新字新仮名)山本周五郎 (著)