“梵妻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいこく47.4%
ぼんさい36.8%
おだいこく10.5%
だいこと5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突然庫裏くりの方から、声を震わせて梵妻だいこくが現われた。手にくわのような堅い棒を持ち、ふとった体を不恰好ぶかっこうに波うたせ、血相かえて来た。
果樹 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
和尚は手槍てやりを小脇にかい込んで、忍び足に本堂の方へ行く。後には比丘尼びくに梵妻ぼんさい手燭てしょくそでにおおいながらついている。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「補祭だつて?」と、語尾を引つぱりながら、南京木綿の表を付けた兎皮の外套トゥループを著こんだ梵妻おだいこくが、啀みあつてゐる女たちに詰め寄つた。
それから、その、梵妻だいことの持って来たお茶を、その死人が飲みしたんです。そして
□本居士 (新字新仮名) / 本田親二(著)