“ぼんさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
盆栽83.7%
梵妻16.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半分開けた障子は、手細工の切張りだらけですが、例の淺黄色の空が覗いて、盆栽ぼんさいの梅のつぼみのふくらみが、八五郎の膝に這つて居るのです。
ねこを可愛がることと、球をくことと、盆栽ぼんさいをいじくることと、安カフェエの女をからかいに行くことぐらいより、何の仕事も思い付かない。
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
漸く聞きつけたと見え、奥の方から五十二、三歳の梵妻ぼんさい風の老女が出て来て、私の前へ立った。
みやこ鳥 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
何処から見ても当り前な梵妻ぼんさいで、あまりにも当り前な当然でありすぎる為に、凝視めてゐると、危ふく変に懐しくて、フッとあの幼い「思ひ出」の中へ気を失つて迷ひ込みさうな……さう
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)