“白昼”のいろいろな読み方と例文
旧字:白晝
読み方割合
まひる44.4%
はくちゅう27.8%
ひるま11.1%
ひる7.4%
はくちう3.7%
まっぴるま3.7%
ひるひなか1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地隙ちげきを這い出る数億のありの行列の一匹一匹に青空一面の光りを焦点作らせつつジリジリと真夏の白昼まひるの憂鬱を高潮させて行った。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
が、如何に緻密ちみつの計画と、巧妙の変装を以てしても、白昼はくちゅうの非常線を女装じょそうで突破することはなりの冒険であった。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
成程左様さう言はれて見ると、少許すこしも人をおそれない。白昼ひるまですら出てあすんで居る。はゝゝゝゝ、寺のなか光景けしきは違つたものだと思つたよ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
一日あるひ夢然、三条の橋を過ぐる時、一五二あくぎやくづかの事思ひ出づるより、かの寺ながめられて、白昼ひるながら物すざましくありけると、みやこ人にかたりしを、そがままにしるしぬ。
かれは大いに疲労して、白昼はくちうの凡てに、惰気だきを催うすにも拘はらず、知られざる何物なにものかの興奮のために、静かなほしいまゝにする事が出来ない事がよくあつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すぐにも兵を繰り出して、太郎丸とかいう悪党の、御器所ごきその屋敷を攻めましょうよ。……それにどんなに乱暴者でも、白昼まっぴるま攻めては参りますまい。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
見棄てゝしまわれた様な姿になられようとは! そうしてトルストイの邪魔物は此であると云った様に白昼ひるひなか世界の眼の前にさらしものになられようとは! 夫人
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)