“惰気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だき94.7%
なまけ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武蔵は今、ひたと、身を寄せてかがみこんでいたが、その一瞬に、彼のこの日頃の惰気だきも迷いも、毛穴からサッと吹き消されていた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれは大いに疲労して、白昼はくちうの凡てに、惰気だきを催うすにも拘はらず、知られざる何物なにものかの興奮のために、静かなほしいまゝにする事が出来ない事がよくあつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
貧民窟に居ても栄一は存外呑気であるから、惰気なまけものに会つては、なまけものゝ研究をし、下駄屋の門先に立てば古下駄屋の哲学を研究して居た。