“なまけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
怠惰48.3%
27.6%
怠慢6.9%
懶怠6.9%
懶惰6.9%
惰気3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも自分で怠惰なまけていればとにかく、毎日精を出して一生懸命やって見て、やっと此所ここまで来たのでありますから、どうも仕方がありません。
近頃相川のなまけることは会社内でも評判に成っている。一度弁当を腰に着けると、八年や九年位げているのは造作も無い。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「のう、雪之丞、これは、そなたも、怠慢なまけてはいられませぬぞ。御歴々の御見物、一足の踏み違えでもあっては、お江戸の方々から、上方者かみがたものは、到らぬと、一口にわらわれましょう」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
勉強家べんきようかける、懶怠なまけられてはこまるけれど、わづらはぬやうにこゝろがけておれ、けておまへは一つぶものおやなし、兄弟きようだいなしとふではいか
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
足を引摺ひきずるようにしてそっと紋床へ這戻り、お懶惰なまけさんの親方が、内を明けて居ないのを勿怪もっけさいわい、お婆さんは就寝およってなり、あねさんは優しいから、いたわってくれた焼酎しょうちゅうなすって
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貧民窟に居ても栄一は存外呑気であるから、惰気なまけものに会つては、なまけものゝ研究をし、下駄屋の門先に立てば古下駄屋の哲学を研究して居た。