“怠惰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいだ56.5%
なまけ30.4%
おこたり4.3%
なま4.3%
のら2.2%
タイダ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カチ、カチ、カチ! たえまのない石工いしくのみのひびきが、炎天にもめげず、お城のほうから聞えてくる。町人の怠惰たいだむちうつようだ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところこのアルゼリヤこくうちでブリダアといふ市府まちひとわけても怠惰なまけることがき、道樂だうらくをしておくることが好きといふ次第である。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
我等かしこに歩めるに、そこには岩のうしろなる蔭にいこへるむれありてそのさま怠惰おこたりのため身を休むる人に似たりき 一〇三—一〇五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「珍しくはないがよく怠惰なまけるなあ。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さてもかぬとてれほどの役廻やくまはりあるべきや、浮世うきよつとめめを一巡いちじゆんをはりて、さてもなほかヽるべき怠惰のらにてもあらば、如來樣によらいさま出迎でむかひまで此口このくちつるしてもかれず
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一、席ニツテハ怠惰タイダ放肆ホウシナルナカレ
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)