怠惰おこたり)” の例文
我等かしこに歩めるに、そこには岩のうしろなる蔭にいこへるむれありてそのさま怠惰おこたりのため身を休むる人に似たりき 一〇三—一〇五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
さける程の大酒なりされども喧嘩口論は勿論何程に酩酊めいていなすとも夢中に成てたふれ或ひは家業を怠惰おこたりしと云事なく只酒を飮をたのしみとしてかせぎ兄を助ける故人々心隔こゝろおきなく半四郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
すべて乏しき時のわがたすけなりし者いふ。汝こなたにむかひて、かのふたりの者の怠惰おこたりを噛みつゝ來るを見よ。 一三〇—一三二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
あゝ善を行ふにあたりて微温ぬるみのためにあらはせし怠惰おこたり等閑なほざりを恐らくは今強き熱にて償ふ民よ 一〇六—一〇八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)