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なまけ
ふりがな文庫
“
怠惰
(
なまけ
)” の例文
處
(
ところ
)
が
此
(
この
)
アルゼリヤ
國
(
こく
)
の
中
(
うち
)
でブリダアといふ
市府
(
まち
)
の
人
(
ひと
)
は
分
(
わけ
)
ても
怠惰
(
なまけ
)
ることが
好
(
す
)
き、
道樂
(
だうらく
)
をして
日
(
ひ
)
を
送
(
おく
)
ることが好きといふ次第である。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
それも自分で
怠惰
(
なまけ
)
ていればとにかく、毎日精を出して一生懸命やって見て、やっと
此所
(
ここ
)
まで来たのでありますから、どうも仕方がありません。
幕末維新懐古談:58 矮鶏の製作に取り掛かったこと
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
又かう、
怠惰
(
なまけ
)
ものでは、さう
判然
(
はつきり
)
した
答
(
こたへ
)
が出来ないのである。代助の方でも、
門野
(
かどの
)
を教育しに
生
(
うま
)
れて
来
(
き
)
た訳でもないから、
好加減
(
いゝかげん
)
にして
放
(
ほう
)
つて置く。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
頭痛がするで遅くなりましたと
皆
(
みんな
)
に
怠惰
(
なまけ
)
られるは必定、其時自分が休んで居れば何と一言云ひ様なく、仕事が雨垂拍子になつて出来べきものも仕損ふ道理
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
五十軒によき得意場は持たりとも、内證の車は商賣ものゝ外なれば詮なく、十三になれば片腕と一昨年より並木の
活判處
(
くわつぱんじよ
)
へも通ひしが、
怠惰
(
なまけ
)
ものなれば十日の辛棒つゞかず
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
土方人足も働き盛り、日脚の八ツさがりをその
体
(
てい
)
は、いずれ
界隈
(
かいわい
)
の
怠惰
(
なまけ
)
ものと見たばかり。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
戸前口だけは長兵衞さんに頼むというほど腕は良いが、誠に
怠惰
(
なまけ
)
ものでございます。
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼は伊豆と違つて
怠惰
(
なまけ
)
者である。内山は仕事に出るのは嫌ひだが内の仕事はよくする。然し三公は内に居つても決して炊事の手伝を助けようともしない。青く水腫れした顔をしてヂツとして居る。
死線を越えて:01 死線を越えて
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
頭痛がするで遅くなりましたと
皆
(
みんな
)
に
怠惰
(
なまけ
)
られるは
必定
(
ひつじょう
)
、その時自分が休んで居れば何と一言云いようなく、仕事が
雨垂
(
あまだ
)
れ拍子になってできべきものも
仕損
(
しそこな
)
う道理
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
五十軒によき得意場は
持
(
もち
)
たりとも、内証の車は商買ものの外なれば
詮
(
せん
)
なく、十三になれば片腕と
一昨年
(
おととし
)
より並木の
活判処
(
かつばんじよ
)
へも通ひしが、
怠惰
(
なまけ
)
ものなれば十日の辛棒つづかず
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
砥石
(
といし
)
を前に控えたは
可
(
い
)
いが、
怠惰
(
なまけ
)
が通りものの、
真鍮
(
しんちゅう
)
の
煙管
(
きせる
)
を
脂下
(
やにさが
)
りに
啣
(
くわ
)
えて、けろりと往来を
視
(
なが
)
めている、つい目と鼻なる敷居際につかつかと入ったのは、
件
(
くだん
)
の若い者、
捨
(
すて
)
どんなり。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
決して
為
(
し
)
ましょうという事は口にしない。又こう、
怠惰
(
なまけ
)
ものでは、そう
判然
(
はっきり
)
した答が出来ないのである。代助の方でも、門野を教育しに生れて来た訳でもないから、
好加減
(
いいかげん
)
にして放って置く。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
『謹で
崇
(
あが
)
め
奉
(
たてまつ
)
る、
怠惰
(
なまけ
)
の
神様
(
かみさま
)
!』
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
さあ少し遅くはなつたれど
母親
(
おふくろ
)
の持病が起つたとか何とか方便は幾干でもつくべし、早う根岸へ行くがよい、
五三
(
ごさ
)
様も
了
(
わか
)
つた人なれば一日をふてゝ
怠惰
(
なまけ
)
ぬに免じて
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
五十
軒
(
けん
)
によき
得意塲
(
とくいば
)
は
持
(
もち
)
たりとも、
内證
(
ないしよう
)
の
車
(
くるま
)
は
商賣
(
しようばい
)
ものゝ
外
(
ほか
)
なれば
詮
(
せん
)
なく、十三になれば
片腕
(
かたうで
)
と
一昨年
(
おとゝし
)
より
並木
(
なみき
)
の
活版所
(
かつぱんじよ
)
へも
通
(
かよ
)
ひしが、
怠惰
(
なまけ
)
ものなれば
十日
(
とうか
)
の
辛棒
(
しんぼう
)
つゞかず
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
なに
)
か、
自分
(
じぶん
)
に
此
(
こ
)
の
天守
(
てんしゆ
)
の
主人
(
あるじ
)
から、
手間賃
(
てまちん
)
の
前借
(
まへがり
)
をして
居
(
を
)
つて、
其
(
そ
)
の
借
(
かり
)
を
返
(
かへ
)
す
羽目
(
はめ
)
を、
投遣
(
なげや
)
りに
怠惰
(
なまけ
)
を
遣
(
や
)
り、
格合
(
かくかう
)
な
折
(
をり
)
から、
少
(
わか
)
いものを
煽
(
あふ
)
り
立
(
た
)
つて、
身代
(
みがは
)
りに
働
(
はたら
)
かせやう
気
(
き
)
かも
計
(
はか
)
られぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「根が
怠惰
(
なまけ
)
もんですからな。大方断わるだろうと思ってるんです」
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
さあ少し遅くはなったれど母親の持病が起ったとか何とか方便は幾らでもつくべし、早う根岸へ行くがよい、
五三
(
ごさ
)
様もわかった人なれば一日をふてて
怠惰
(
なまけ
)
ぬに免じて
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「根が
怠惰
(
なまけ
)
もんですからな。大方断わるだらうと思つてるんです」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
眼の前ではわが
指揮
(
さしず
)
に従い働くようなれど、蔭では勝手に
怠惰
(
なまけ
)
るやら
譏
(
そし
)
るやらさんざんに茶にしていて、
表面
(
うわべ
)
こそ
粧
(
つくろ
)
え誰一人真実仕事をよくしょうという意気組持ってしてくるるものはないわ
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
眼の前では我が
指揮
(
さしづ
)
に従ひ働くやうなれど、蔭では勝手に
怠惰
(
なまけ
)
るやら
譏
(
そし
)
るやら散〻に茶にして居て、
表面
(
うはべ
)
こそ
粧
(
つくろ
)
へ誰一人真実仕事を好くせうといふ意気組持つて仕てくるゝものは無いは、ゑゝ情無い
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
“怠惰”の意味
《名詞》
怠惰(たいだ)
怠り、怠けること。怠慢。
(出典:Wiktionary)
“怠惰”の解説
怠惰(たいだ)とは、すべきことを怠ける様子を表す言葉である。
(出典:Wikipedia)
怠
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
惰
常用漢字
中学
部首:⼼
12画
“怠惰”で始まる語句
怠惰者
怠惰屋
怠惰生