“一昨年”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おととし61.5%
をととし14.6%
をとゝし8.5%
おとゝし6.2%
いつさくねん4.6%
いっさくねん0.8%
おとどし0.8%
おとゞし0.8%
をとどし0.8%
をとゞし0.8%
(他:1)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“一昨年”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸12.9%
文学 > 日本文学 > 戯曲2.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
一昨年おととしの春み送った十年あとのいまでもかれのかの女をおもううえについてはいさゝかのそこに晴れくもりもない……
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
一人は芸者屋の娘で、今は小滝こたきといって、一昨年おととし一本になって、町でも流行妓はやりっこのうちに数えられてある。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
七十を越した祖母一人に小供二人、おのが手一つの仕立物では細い煙も立て難くて、一昨年をととしから女教師を泊めた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
一昨年をととしあきから卯平うへい野田のだ醤油藏しやうゆぐらばんやとはれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かう言つて源太郎も、七十一で一昨年をとゝし亡つた祖母が、子供の時にこのおかめ人形を見た頃の有樣を、いろ/\想像して見たくなつた。
鱧の皮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
かう言つて源太郎も、七十一で一昨年をとゝしなくなつた祖母が、子供の時にこのおかめ人形を見た頃の有様を、いろ/\想像して見たくなつた。
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)
和田英作畫伯ぐわはくとは一昨年おとゝし春頃はるころしよ球突塲たまつきばはじめて御面識ごめんしきた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
幸「だから無闇に喋舌しゃべっちゃアいけねえてんだ、掛合かゝりあいに成るよ、此の事に付いて一昨年おとゝし大変に難儀をした者があるんだよ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
また一昨年いつさくねん丹後地震たんごぢしんける郷村ごうむらまた峰山みねやま場合ばあひごと
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
が、さて、一昨年いつさくねんときは、翌日よくじつ半日はんにち、いや、午後ごご時頃じごろまで、ようもないのに
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
——洋一は誰かに聞かされた、そんな話を思い出しながら、しばらくのあいだ不承不承ふしょうぶしょうに、一昨年いっさくねんある呉服屋へ縁づいた、病気勝ちな姉のうわさをしていた。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「どうしたどころかい、近頃評判なもんだ。これで五丁町を踏鳴ふみならすんだぜ、お前も知ってるだろう、一昨年おとどし仁和加にわか狒々ひひ退治の武者修行をした大坂家の抱妓かかえな。」
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
么麽どうしてこのいわはずにられやう、去年きよねんも、一昨年おとゞし
大学教授は鼻を鳴らして感心した。そして何といふい国だらうと思つて、窓から庭を見た。庭には蝦蟇ひきがへるが一つ一昨年をとどしの事か何かを考へてゐた。
何んしよそら、旦那衆が山ア坊主にして金にするさかい、大水が出て川床も荒れようかい。……一昨年をとゞしの大水何うや、天滿宮さんの石段まで上つたで。……新田の市作んとこは家が流れて、田が落ち込んで川原になつてしもたがな。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
一昨年をゝとし頃は、お時が毎日風呂敷包を抱へて、道臣の家へ京子に裁縫を習ひに來てゐた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)