“不承不承”の読み方と例文
読み方割合
ふしょうぶしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男たちは、首領の青ざめた顔を、不審らしくジロジロと眺めていたが、また不承不承ふしょうぶしょうに、廊下の向こうへと引き返して行こうとした。
黒蜥蜴 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
老番頭の太兵衛たへえもどうすることも出来ません。不承不承ふしょうぶしょう下男に言い付けて、奉公人の部屋から、古い竹行李たけごうりを一つ持って来させました。
洋一は誰かに聞かされた、そんな話を思い出しながら、しばらくのあいだ不承不承ふしょうぶしょうに、一昨年いっさくねんある呉服屋へ縁づいた、病気勝ちな姉のうわさをしていた。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)