一昨年おとどし)” の例文
お父さんの生きてるうちに天下晴れてと思てはったのに、到頭一昨年おとどしの暮に死んでしまいはって……。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「どうしたどころかい、近頃評判なもんだ。これで五丁町を踏鳴ふみならすんだぜ、お前も知ってるだろう、一昨年おとどし仁和加にわか狒々ひひ退治の武者修行をした大坂家の抱妓かかえな。」
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)