“一昨夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おととい36.4%
そのよ18.2%
いっさくや9.1%
いつさくや9.1%
おとつい9.1%
おとついのばん9.1%
をととひ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨夜ゆうべ一昨夜おとといもそのずっと前からここに居て、たった今眼が覚めたような顔をして、先に立ったお爺さんの顔を横になったまま見ていた。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
一方は五尺ばかりの生垣いけがき、一方は黒板塀を前にした下水で、ドブ板の上は、血汐を洗つて、一昨夜そのよの跡もありませんが、源吉に死骸の位置を、細々こま/″\と説明させた上
「だって君は一昨夜いっさくや、あの束髪そくはつの下女に二十銭やったじゃないか」
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
昨夜さくやも、一昨夜いつさくやも、夕食ゆふしよくてゝのち部室へやまど開放あけはなして、うみからおくすゞしきかぜかれながら、さま/″\の雜談ざつだんふけるのがれいであつた。
内儀いえはんういう最中で争論いさかいをしては済みまへんが、一寸ちょっとこれにいておはなしがあるんでおす、一昨夜おとついわたいが一寸用場へ参りまして用をしてから、手を洗うていると
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いま花魁の出ているは矢ッ張り軍艦ふねのお客で、今夜は二回うらをかえしにお出でなされたんでげすから、疎末そまつにはしない、しきりに一昨夜おとついのばん不勤ふづとめを詫していると、新造しんぞが廊下から
一昨夜をととひは呉服町で綺麗なかんざしを買つたのを見たから、何気なく聞いて見ると、妹へ遣るのだと嘘吐いたな。昨晩ゆうべは古河端のさいかちの樹の下で見はぐつた。今夜といふ今夜こそ現場げんぢやうを見届けたぞ。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)