“束髪”のいろいろな読み方と例文
旧字:束髮
読み方割合
そくはつ90.0%
たばねがみ6.7%
かみ1.7%
ひさごはな1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでもやつと呼鈴ベルを押すと、明りのさしてゐる障子が開いて、束髪そくはつつた女中が一人ひとり、すぐに格子戸の掛け金をはづしてくれる。
漱石山房の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そこに、女中……いや、中でも容色きりょうよしの仲居にも、ついぞ見掛けたことのないのが、むぞうさな束髪たばねがみで、襟脚がくっきり白い。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女は雲のような束髪かみをしている。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
束髪ひさごはなにして打もの執って従軍されましたが、敵勢が盛んなるを御覧になって、仏天の加護を得ずんば願成り難しと、白膠木ぬりでのきを取りて四天王の像を作り、これを頂髪たきふさに籠められて
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)