“そくはつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
束髪91.5%
束髮8.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柿内未亡人は束髪そくはつ、光子は島田しまだに結っているが、大阪風の町娘の姿のうちにも、その眼が非常に情熱的で、うるおいに富んでいる。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
お下げをやめさせて、束髪そくはつにさせたうなじとたぼの所には、そのころ米国での流行そのままに、ちょう結びの大きな黒いリボンがとめられていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
かみ束髮そくはつに、しろいリボンをおほきくけたが、美子みいこいちやんもなるをりから、當人たうにんなにもなしにとゝもに押移おしうつつたものらしい。が、てんせる下町したまち娘風むすめふうは、くだんかみひさしえぬ。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さすればゆめのあともなけれど、さとらぬさきれもれもおもひをせしは其人そのひとか、醫科大學いくわだいがく評判男ひようばんをとこ松島忠雄まつしまたヾをばれて其頃そのころ二十七か八か、けば束髮そくはつ薔薇ばらはなやがてみをつく
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)