“潤”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うる46.0%
うるお31.6%
うるほ7.9%
しめ6.0%
うるおい3.3%
にじ0.9%
0.5%
うるう0.5%
うるほひ0.5%
うれ0.5%
(他:5)2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“潤”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.9%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.9%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
庸三ははっとした。見てはならないものが出現したような感じだったが、彼女は涙にうるんだ目をして、本を机のうえにおくと、
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
うるんだような春の月も、泣いているような朧ろの空も、こうやって二人で見ることは未来永劫えいごうもうあるまい……」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そこらが一ト片着き片着いてしまうと、みんなは火鉢の傍へ寄って、母親がんで出す朝茶に咽喉のどうるおした。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
表面だけの繕いで無事に通行ができるようになり、それらの余徳として、関所役人の懐ろのうるおいが増してくるようになったとは
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この後さま/″\の流れ彼より出でたり、カトリックの園これによりてうるほひ、その叢樹こだちいよ/\榮ゆ 一〇三—一〇五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
王子わうじ音無川おとなしかは三河島みかはしまの野をうるほした其の末は山谷堀さんやぼりとなつて同じく船をうかべる。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
うちしめ石油色せきゆいろ陰影いんえいうちうすひかぎん引手ひきてのそばに
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
此方こなたにあった大月玄蕃はそれと気づいたが悠然として、大刀の目釘にしめしをくれながらそれへ出て来た。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
苦痛と恐怖でぐいと握り締められた私の心に、一滴いってきうるおいを与えてくれたものは、その時の悲しさでした。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いつ見ても蒼褪あおざめた顔をして、大きなうるおいのある眼でちょっと挨拶あいさつをするだけである。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
心柄とはいいながら、夜風に吹きさらされて、私は眼頭に涙をにじませて帰った。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
仮繃帯かりほうたいの下から生々しい血汐ちしおにじみ出して私はいうべからざる苦痛を覚えたが、駅長の出してくれたかけいの水をグッと飲み干すとやや元気づいて来た。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
見惚みほれぬ。——るむ笛の
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「おや、神田皆川町たから屋太兵衛倅和太郎、甲辰歳きのえたつどしうるう五月生——」
詞のうるほひつやも工夫して居るのがもどかしくもなつた。
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)
これが彼女の皮膚の明晢めいせきさに或るうれひを与へる様に思はれた。
青いポアン (新字旧仮名) / 神西清(著)
夏、夏、夏の薄暮は何時もアーク燈の光のやうに薄紫の涙に濡れしとつたやるせない寂しい微光の氛囲気を私の心の周囲まはりにかたちづくる。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
□安田皐月氏は原田じゅん氏と結婚なさいました。
私も早く起きてその露原で御一しょにすそらしましょう、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
朝戸出あさとできみ足結あゆひらす露原つゆはらはやでつつわれ裳裾もすそらさな 〔巻十一・二三五七〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
昨夕ゆうべの雨が土をふやかし抜いたところへ、今朝からの馬や車や人通りで、踏み返したり蹴上けあげたりした泥のあとを、二人はいとうような軽蔑けいべつするような様子で歩いた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
南家の姫の美しい膚は、益々マスマス透きとほり、ウルんだ目は、愈々イヨイヨ大きく黒々と見えた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)