“昨夕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうべ81.3%
ゆふべ11.0%
さくゆう3.3%
さくせき2.2%
ゆんべ1.1%
よべ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時平岡は座敷の真中に引繰り返って寐ていた。昨夕ゆうべどこかの会へ出て、飲み過ごした結果だと云って、赤い眼をしきりにこすった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
長い手紙を巻き収めてゐると、与次郎がそばて、「やあ女の手紙だな」と云つた。昨夕ゆふべよりは冗談をいふ丈元気がい。三四郎は
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三菱社員忍野半三郎氏は昨夕さくゆう五時十五分、突然発狂したるが如く、常子夫人のむるをかず、単身いずこにか失踪したり。
馬の脚 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
然るに昨夕さくせきのこと富岡老人近頃病床とこにあるよしを聞いたから見舞に出かけた、もし機会おりが可かったら貴所の一条を持出す積りで。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
笠雲の昨夕よべ見し不二のいちじるく寒けかりしか今朝のましろさ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)